東日本大震災が3月11日に起こって始めて、東北教区講壇交換のために3月27日(日)キリスト塩釜ともしびチャペルをお訪ねしました。
キリスト塩釜ともしびチャペルは、高台にあり大きな被害はありませんでしたが、車で十分くらいの降りていくと津波の爪痕が激しく、あれから16日も経っているにもかかわらず家は崩壊し、見渡す潰れた車がそのままに放置され、それも広い範囲に及んで大変な情況です。まだ、余震が続き不安と恐れの毎日が続いています。
そのような中で行われた礼拝の中にも、主の変わらない豊かな恵みがありました。
o主の見守り
前日に平島先生に、信徒の神室姉のお宅に連れて行っていただきました。一階には津波が2m程流れ込んだ後があり、泥の掃除をしておられるところでした。幸い、ご主人はその日デーサービスのため高台の施設におられ、神室姉も避難をされ御無事でしたが、これから先生活を回復するのには時間がかかると思いました。
o愛の贈り物
前の週から、淀橋教会を始め諸教会から救援物資が運ばれ、援助の手が差し伸べられていました。
私がお訪ねした日には、黒部バプテスト教会の、泉先生と広暁くんが8時間もかけて、黒部バプテスト教会から、ガソリンや灯油、食糧品など心のこもった愛の贈り物が届けられ、次の日は共に礼拝を献げました。
o感激の再会
あの大地震から、しばらく連絡が取れず、連絡が取れた後も教会に来ることの出来なかった、菅原兄、宮本兄が礼拝に出席され、礼拝を共に献げる特別な恵みに与りました。(菅原兄は、前日に礼拝に出席するために、ガソリンスタンドに8時間並んだとお聞きしました。)毎週、共に集まって礼拝を献げることができるのが、決して当たり前ではなく、主の恵みだと知らされた喜びの礼拝でした。まだ、交通機関が復旧しておらず礼拝に来ることが出来ない方々がおられます。お祈りください。
oこれからの課題と祈り
とにかく被害が大きすぎ、どこから手をつけて良いのか解らない状態ですが、キリスト塩釜ともしびチャペルが、一つの拠点として救援活動が行われています。
・まず、平島先生一家と教会員が、霊的にも経済的にも肉体的にも支えられるようにお祈りください。
(今は新聞配達も塾の講師もアルバイトを休んでいます。また、次々に送られてくるボランティアを受け入れながらの牧会伝道は、主の支えがなければできない事です。)
・物資が届きにくい人達に、必要な者が届けられるように
避難所など公的な場所には、物資が届き始めましたが、自宅で暮らしておられる方、特に御高齢の方や、弱い方、車のない方(車があってもガソリンがない方)が取り残されています。そこに、主の愛と共に援助の手が延べられていくようにお祈りください。
このような不安と恐れの満ちた暗闇の時代だからこそ、東北のともしびとして、教会が主に豊かに用いられますように。 2011,3,27