新年ファミリー礼拝 1/6

「希望への旅立ち」ローマ5:5、使徒27:21~26

明けましておめでとうございます。2013年の年間聖句はローマの信徒への手紙12章12節です。掛け軸は、ピースボートで世界旅行に出かけた、長岡玲子さんが書いてくださいました。みなさんで読んでみましょう。

「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。」

2013年は、希望の年です。
 みなさんは、今年どこに旅行にいっても行っても良いですよと言われたらどこに行きたいと思いますか。 去年のクリスマスに、好美先生に、一番行きたいところはどこ?と聞かれました。そこで、わたしが迷わず、「天国」と答えると、悠くんに「まだ早すぎる」と言われてしまいました。そこで、もう一度考えて、パウロの伝道旅行の後を旅したいと言いました。 その後で、チャンさんの洗礼のことを聞いたので、アメリカのニュージャージー州に行きたいなと思いました。 また、カナダの小笠原都子さんから赤ちゃんが生まれたという知らせを受けて、カナダに行きたいと思いました。 そして、わたしの弟が、タイのバンコクにいるのでたいも良いなと思いました。行きたいところはたくさんあります。

 

パウロは、伝道旅行でいろいろな国に福音を伝えましたが、何としても、「ローマに行って福音を伝えたい」と思っていました。ローマはそのころとても大きな国で、ローマに福音を伝えるなら、全世界に「地の果てまで」福音が伝えられると信じていたからです。

 とうとう、その願いがかなえられる時が来ました。大きな船に乗って、さぁ希望への出発です。 途中のクレタ島までは、ちょうど南風が吹いてきたので、帆をいっぱいに上げて、港を出ました。すいすいすべるように船は海の上を進みました。

 ところが、しばらく行くと、強い風が突然吹いてきて、船が前に進めなくなってしまいました。風が吹くままに流されるしか仕方がありませんでした。ビューンと強い風が吹く度に、船は反対側にザーと流されてしまいます。風はどんどん激しくなって、高い波がザブーンザブーンと船に打ち寄せて船の中に海の水が入ってきます。 船員たちは、船が少しでも軽くなるように、荷物を捨てることになりました。みんなで力を合わせて、一生懸命荷物を捨てました。 太陽も月も見えない真っ暗な日が何日も続きました。みんな「もう駄目だ」と思いました。ご飯を食べる元気もありません。③ その時です。パウロが立ち上がって言いました。「みなさん、元気を出してください。昨日の夜、わたしの信じている神様が「恐がってはいけない。この船に乗っている人たちは、必ず助かる。」と約束してくださいくした。」 14日目の夜が明け始めた頃、パウロがみんなに言いました。「みなさん、みなさんはもうずっと何も食べていませんね。さぁ、食事をして元気を出してください。一人も死ぬことはありません。神様が助けてくださるから大丈夫です。」 そして、パウロがパンを持って神様に感謝の祈りをささげました。すると、みんなも元気になって食指をしました。

 その時です。「オーイ、陸が見えるぞー」と誰かが叫びました。向こうの方に陸が見えてきたのです。しかしその時です。ガガーンとものすごい音がして、船が動かなくなってしまったのです。しかも、強い波に打たれて船が壊れそうです。このままでは死んでしまうかも知れません。「よーし、泳げる者は飛び込め、」泳げる人は、ザブーンと飛び込み、泳ぎはじめました。泳げない人も、船の上にあった板につかまって必死になって泳ぎました。そして、ついに276人全員が、マルタ島という島に上がることが出来たのです。パウロが行ったとおり、本当に神様が助けてくださったのです。④ イエス様を信じる人たちが、途中まで、パウロを迎えに来てくれました。「よく来てくださいました。待っていましたよ。」 パウロは、どんなに嬉しかったことでしょう。 ローマに着いたパウロは、訪ねてくる人たちに、毎日イエス様のお話をしてあげました。こうして、パウロは2年の間、人々を招いて力強くイエス様のことを伝え続けたのです。 それから、パウロはたくさんの手紙を書きました。(エフェソ、フィリピ、コロサイ人への手紙などを書いて教会を力づけました。)このようにして、教会は迫害の中にあっても、力強く前進していったのです。
もう一度、今年の年間聖句を読んでみましょう。ローマの信徒への手紙12章12節です。「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。」
 ここには、パウロが私たちが信仰生活という旅の中で大切にしなければならないことが3つの書かれています。


(1)希望をもって喜ぶこと

 パウロのローマへの旅は大変な旅でした、旅の途中で、嵐に遭い、死にそうな目に遭いました。船に乗っていた人たちは、恐れて、「もうだめだ」とあきらめそうになりましたが、パウロはあきらめませんでした。神様からの御言葉を聞いて、希望を決して失うことがありませんでした。そして、みんなを励ましたのです。 私たちも、新しい一年が始まりました。この一年は希望の一年です。なぜなら、イエス様が私たちと共にいて下さり、私たちを愛し、最善の道へと導いて下さるからです。
 そして、何よりも確かな希望は、どんなことがあっても私たちに永遠の命が約束されていることです。

ヨハネ16:33「これらのことを話したのは、あなたがたがわたしによって平和を得るためである。あなたがたには世で苦難がある。しかし、勇気を出しなさい。わたしは既に世に勝っている。」

   イエス様は、私たちのすべての罪や苦難を負って、十字架にかかって死んで下さいました。けれども、それで終わりではありませんでした。すべての罪に打ち勝ち、死に打ち勝って、私たちに永遠のいのちを与えて下さるお方なのです。
 去年の12月29日の午後、尚絅大学で、ゴスペルリンキングが行われました。多くの、被災地でコンサートを行っているゴスペルシンガーが集まってコンサートが行われました。 その中で、福澤先生のお嬢さんルツ子さんが、このような証しをしてくださいました。 大船渡でコンサートをした時、一人の50代の人が、話しかけてこられたそうです。実は去年の3月11日、彼は80代の父親を背負って、津波から逃げようとしていました。しかし、津波の勢いは強く、すぐ側までつなみが迫ってきました。すると、そのおじいさんがこう言ったそうです。「わたしは、どこに行くかを知っている。わたしは死んでも天国に行ける。だから、お前は生きて、神様のことを伝えて欲しい。」そう言って、今までしっかり握っていた手を息子から離して、津波にのまれていったのです。それが、最後のおじいさんの言葉になりました。 このおじいさんは、イエス・キリストを信じて永遠の命をいただいていました。死の波が襲ってくる時も、永遠の命の約束に生きることが出来るとは、何という大きな希望でしょうか。「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。」  私たちには、どんな時にも希望があります。新しい年が始まりましたが、希望に向かって出発しましょう。
 

 

(2)苦難に耐え忍ぶこと

 パウロは、この時、自分から進んで、ローマに行ったのではありませんでした。パウロは、この時福音を伝えるために囚人として、ローマに連れて行かれていたのです。でも、その苦しみにも耐え忍びました。 また、どんな嵐の中でも、苦難に耐え忍び、それどころか、多くの人々を励まし、その命を助けたのです。パウロは、最初は一人の囚人でしたが、その嵐という苦難を通して、この船に載っている人たちを助け、神様の元へと導くリーダーへと変えられたのです。 神様は、苦難を通して、私たちを造り変えて下さり、素晴らしい御業を成して下さるお方です。
 真珠を知っていますか。丸くてきれいな宝石です。 あの美しい真珠はどうしてできるか知っていますか。 アコヤ貝という貝があって、その貝の中に、砂のような物を入れて、傷をつけます。すると、貝は、その傷をなんとか治そうとして、分泌液を出します。その分泌液が固まってあのような美しい真珠が出来るのです。 もし、傷つくことがなかったら、もし、痛みに耐え忍ぶことがなかったら、あのような美しい真珠はできないのです。 あのアコヤ貝は、傷の痛みや苦しみを通して、あのような美しい真珠を作ることが出来るのです。
 そのように、私たちも、苦しみがなかったら、そのような美しい実を結ぶことが出来ません。苦難を耐え忍ぶことによってこそ、美しい御霊の実を結ぶことが出来るのです。 そのことをいつも覚えながら、苦難を耐え忍んで、わたしたちの心の内に御霊の実を結ばせていただきましょう。

 

(3)たゆまず祈ること

 パウロは、この旅の途中、たゆまず祈り続けました。その祈りの中で、パウロは、神様の御声を聞き、みんなを励ますことが出来ました。そして、その祈りを神様は聞いてくださって、危険な嵐を乗り越えて、マルタ島に無事に全員到着することが出来たのです。
 私たちも、今日から2013年という長い旅路が始まります。その私たちにパウロは、自分の経験を通して「たゆまず祈りなさい」と私たちに語りかけておられるのです。 毎週の礼拝を大切にしましょう。たゆまず祈りましょう。そして、毎日聖書を読みましょう。みなさに、祈りのカレンダーと通読表をお配りしました。今日からでも遅くはありません。1日3章聖書を読むと、一年で聖書全体を通読することが出来ます。そのようにして「たゆまず祈り」ながら、この一年間主と共に歩ませていただきましょう。
 この正月に牧師休暇をいただいて、北九州に帰省しました。仙台から飛行機に乗って福岡まで行ったのですが、行く時は強風のために1時間飛行機が遅れました。そして、帰りは乱気流のために、飛行機が大揺れに揺れました。

 そんな経験をしながら「神様への緊急電話」というフランシス・G・ハンターという人の書いた本を思い出しました。 ハンターが初めてお祈りすることを知った時、祈りというのは、決まった時だけにするものだと思っていたそうです。けれども、神様が本当に祈りに答えてくださる事が解ると、いつでも、どこでも祈るようになりました。祈りは形式ではなく、神様との心のかよった交わりだからです。 ある時、フランシスは、小型の飛行機に乗って伝道旅行に出かけました。それは山の多い地方で、山の上を低空飛行する場合、その飛行機は乱気流に巻き込まれて激しく揺れるのです。気分が悪くなったフランシスは上下に揺れる飛行機の中で「どうぞ、無事に目的地に着きますように」と一生懸命祈りました。飛行機が着陸した時、フランシスは真っ青な顔でふらふらになっていましたが、出迎えた牧師先生に祈っていただくと、気分の悪さは、すっかり消えてしまったのです。 帰りの飛行機では、気分は悪くなりませんでしたが、飛行機が急に高く昇った時、今度は、耳が痛くなりました。耳を押さえたり、鼻をかんだり、ガムをかんだり、頭を横に傾けたり思いつくことは何でもしてみました。ところがどうしても耳の痛さは治りません。しばらくして、フランシスは、自分はなんてバカなんだろうと思いました。神様が今自分に求めていらっしゃることは、祈ることだと気がついたのです。お祈りをすると心が落ち着いて、耳の痛みも気にならなくなりました。 一番大切なことは、あれこれやってみることではなく、まず祈ることです。そうすれば神様がどうしたらいいか教えてくださるのです。
 さて、私たちも、フランシスが伝道旅行に出かけていったように、2013年という旅路へと旅立とうとしています。その旅路を導いてくださるのは神様御自身です。その神様に「たゆまず祈り」ながら、恵みの中を歩ませていただきましょう。
もう一度ローマ12:12を読みましょう。「希望をもって喜び、苦難を耐え忍び、たゆまず祈りなさい。」


2013年は希望の年です。そして、苦難に耐え忍び、たゆまず祈って、希望をもって喜ぶ素晴らしい一年を歩ませていただきましょう。

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Q1.教会見学に行きたいけど、行ってもいいですか?

A1.どうぞいらしてください。ぜひいらっしゃる前にお電話を下さい。おいしいお茶を用意してお待ちしてますよ。

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Q2.教会でお金は払わなくていいの?献金ていうお金がいるんじゃないの?


A2.献金はわたしたちが神様に対して自由意志で出すものです。南部教会でも、礼拝、祈祷会、いろいろな会で献金の時間があります。でも出したくない時は、献金係りが来ても何も出さなくていいんですよ。

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Q3.教会に行くとクリスチャンになるようにって無理やり勧誘されない?

A3.無理やり勧誘はしません。でも私たちはクリスチャンで、その幸せを十分感じていますから神様のお話をしたり、聖書を一緒に読みたいと思っています。

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Q4一度教会に行ってみたいけど、一番教会に行きやすい時っていつでしょう?

A4.日曜礼拝が一番人も多いし、教会というものをよくわかっていただけるような気がします。ぜひ一度礼拝においで下さい。毎週日曜日10時15分からです。

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Q5.教会って毎日やってるの?

A5.教会によって違いますが、南部教会は月曜日は基本的にお休みです。その他の日は、プレイズタイム、祈祷会などいろいろな会があります。気楽にぜひ一度おいで下さい。

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Q6.前に教会に行ったら「あなたは罪人です」って言われてむかついた。私何も今まで悪いことしてないのに。何でそんなこと言われなくちゃいけないの?

A6.いきなりそんなことを言われて不快に感じられたお気持ちよくわかります。教会で「罪人」というのは「神様から離れてしまった人」「神様を知らない人」のことを言うんですね。
私たちが普通使う、犯罪を犯したとか、そういう意味ではないのです。

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Q7.教会にはどんな人が行ってるの?何才から行っていいの?

A7.イエス様を信じる人、また信じていきたいなと思っている人が教会に来ています。イエス様を信じない人もぜひいらしてください。南部教会には今0才の赤ちゃんから、85才の教会員がいます。もし足の悪いお年寄りの方がいらしたらお迎えに行くことも考えます。狭い玄関ですが車椅子の方も入れますよ!

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Q8.私は仏教徒ですが、教会に行ってもバチがあたりませんか?

A8.イエス様はバチをあてる神様ではありませんから安心しておいで下さい。

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Q9.教会にはどんな格好で行けばいいですか?

A9.どんな格好でも大丈夫ですよ。神様はあなたのありのままを受け入れ愛してくださいます。

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Q10.教会に行ってみて、つまらなかったら途中で帰ることができますか?ドアがロックされていたりしませんか?

A10.大丈夫です。ドアはいつも開いています。