ここにお友達がいますが、みなさんは、おうちでどんなお手伝いをしていますか。お皿を並べたり、郵便受けから郵便を持ってきたり、出来ることがいろいろありますね。そして、みんなが、喜んでお手伝いをすると、お父さんやお母さんに喜んでもらえますね。 今日は、神様のお手伝いを「嫌だよ」と言ってしまった人のお話です。
今日の中心の御言葉は ヨナ2:10です。
「わたしは感謝の声をあげ/いけにえをささげて、誓ったことを果たそう。救いは、主にこそある。」
① ヨナという預言者がいました。預言者というのは、神様の言葉を聞いて、それをみんなに伝える人です。 ある時、神様はヨナにこうおっしゃいました。「ニネベに行って、わたしの言葉を伝えなさい。ニネベには悪い人たちがたくさんいるからです。」 ところが、ヨナはニネベの人たちが大嫌いでした。神様が「ニネベに行きなさい」と行っても、ニネベになんか行きたくありません。そこで、ヨナは港に行って、神様から逃げようとしたのです。
② 船は港を離れて、タルシシュに向かって出発しました。ヨナは「さぁ、これで安心だ。」と思って、船底に降りていって、ぐっすり眠り込んでしまいました。 ところが大変です。しばらくすると、海が荒れ始めました。ビュー、ビュー、ザァー、ザァー、ザブーン、ザブーン。と嵐がやってきて、船は、右に左に大きく揺れ始めました。大きな波を何度もかぶって、今にも沈みそうです。「それっ、荷物を海に捨てろ。船を少しでも軽くするんだ。」みんな大慌てで、荷物を海に放り込みました。 みんなは、それぞれ信じている神様に必死になって祈りました。 ところが、一人だけ嵐の中で、ぐっすり眠っている人がいました。誰でしょう。①聖志先生 ②イエス様 ③ヨナ イエス様も嵐の中で眠っていたことがありましたが、この時はヨナです。「ヨナさん、ヨナさん、起きてください。」船長に起こされたヨナはびっくりしてしまいました。 その時、人々はこう言い始めました。「この船の中に、神様の言うことを聞かなかった人がいるに違いない。くじを引いて、その人を見つけよう。」 くじを引くと、そのくじはヨナに当たりました。「お前は何者だ。どんな悪いことをしたのだ。」とみんなはヨナに聞きました。「私は、神様の言葉を伝える預言者です。でも、神様の命令に従わないで、この船に乗って逃げようとしていました。」「何てことをしたんだ。どうすれば、嵐がやむんだ。」とみんなが聞くので、ヨナは答えました。「私を海の中に放り込んでください。そうすれば嵐はやむでしょう。」
③ 嵐がとんどん激しくなるので、人々は、ヨナの言う通り、一、二の三とヨナを海の中に放り込んでしまいました。ブクブクブクとヨナは海の中に沈んでいきました。
さて、ヨナはどうなったのでしょう。①泳いで帰った ②溺れて死んだ ③魚に飲み込まれた 答えは③です。大きな魚が泳いできて、ヨナをガブリと飲み込んだのです。神様が大きな魚を送って下さって、助けて下さったのです。 ヨナは、大きな魚のお腹の中でお祈りをしました。「神様、あなたの言うことを聞かずに、逃げてしまってごめんなさい。それなのに、私を助けて下さってありがとうございます。これからは、神様の命令に従います。」 ヨナは魚の中で、一日、二日、三日祈り続けました。 その時にお祈りをした祈りが2章に書かれています。
2:7~10「わたしは山々の基まで、地の底まで沈み/地はわたしの上に永久に扉を閉ざす。しかし、わが神、主よ/あなたは命を/滅びの穴から引き上げてくださった。息絶えようとするとき/わたしは主の御名を唱えた。わたしの祈りがあなたに届き/聖なる神殿に達した。偽りの神々に従う者たちが/忠節を捨て去ろうとも
わたしは感謝の声をあげ/いけにえをささげて、誓ったことを果たそう。救いは、主にこそある。」
④ すると、その大きな魚が、ヨナを岸辺にはき出したのです。 神様は、また、「ニネベに行って、わたしの言葉を伝えなさい。」と言いました。 ヨナは「はい。」と今度は、神様の言うことを聞いて、ニネベの町に行きました。 ヨナは、ニネベの人たちに神様が言われた通り「みなさん、後40日すると、神様はニネベの町を滅ぼしますよ。」叫びながら、回りました。 すると、ニネベの人々は驚いて、悪いことをやめて、神様を信じました。ニネベの王様も、神様を信じて悪いことをやめて、心から悔い改めたのです。 王様は、ニネベの町におふれを出しました。「王様のおふれ~。悪いことをやめて、神様にあやまりなさい。そうすれば、神様はニネベの町を滅ぼすのをやめて下さるかも知れないから。」 そのようにして、ニネベの人たちは、みんな心を入れ替えて、神様にお詫びをしたのです。神様は、そのニネベの人たちをごらんになって、このニネベの町を滅ぼすのをおやめになったのです。
(1)神様から逃げたヨナ
ヨナは、神様からどこへ行くように命じられましたか? それは、ニネベという町で、イスラエルの国の敵に国でした。 そんな所に行きたくないと思ったヨナは、港に行って、ニネベとは反対方向のタルシシュ行きの船に乗りました。 ヨナは、神様に従うよりも、自分の考えで、タルシシュに行ってしまったのです。 神様は、私たちも導いてくださいます。神様に導かれた時、神様に従いますか。それとも、自分に行きたいところに行きますか。 それが、どんなに楽しそうで、魅力のある道であったとしても、神様に従わないなら、ヨナが嵐に遭ったように、その行く道は滅びの道です。 けれども、たとえ、神様が導かれる道が大変な道であったとしても、神様に従うなら、神様は素晴らしい事を成して下さるのです。
アメリカの22代と24代大統領をつとめたクリーブラント大統領の話です。 彼は、若い時、弁護士の秘書をしていました。その時に、友だちに誘われて、バーに酒を飲みに誘われました。 その行く途中、向こうの方から、「カラーン、カラーン」と教会の鐘の鳴る音がしました。その日は、日曜日で礼拝のある日だったのです。彼はその時ローマ6:23「罪が支払う報酬は死です。」
というみ言葉を思い出したのです。そこで、クリーブラントは、その友だちの誘いを断って、教会の方に向かっていき、礼拝をささげました。 ところが、その友人は別の道を通って、酒場へと向かっていったのです。 神様は、クリーブラントを祝福してくださり、やがて、刑務所の看守長になり、市長になり、州知事になって、とうとうアメリカの大統領になったのです。 大刀利用になった彼は、ある日、刑務所に慰問に行きました。すると、そこにどこかで見たことのある人がいたのです。それは、あの日、クリーブラントを酒場へと誘った友人でした。 あの時、神様に従ったクリーブラントと、神様に従わないで酒場に向かった友人とは、こんなに人生が変わってしまったのです。
ヨナは、ニネベに行くように命じられました。しかし、神様に従わないで、タルシシュに向かったために、大嵐に遭い、船から放り投げられてしまいます。 私たちの前にも、二つの道があります。それは、神様に従う道と、神様に逆らって自分勝手に生きていく道です。みなさんは、どちらの道を歩みますか。 神様に従って、祝福された歩みをさせていただきたいと思います。
(2)救いは、主にこそある。
ヨナは、くじが当たって、船から、海の中に放り込まれてしまいました。 でも、それで終わりではありませんでした。ブクブク沈んでいくヨナのために、神様は大きな魚を用意しておられたのです。そして、三日、魚のお腹の中で、今までの罪を悔い改め、神様に逆らった自分をも救ってくださったと、心から神様に感謝と、賛美をささげたのです。2:7~10
「わたしは山々の基まで、地の底まで沈み/地はわたしの上に永久に扉を閉ざす。しかし、わが神、主よ/あなたは命を/滅びの穴から引き上げてくださった。息絶えようとするとき/わたしは主の御名を唱えた。わたしの祈りがあなたに届き/聖なる神殿に達した。偽りの神々に従う者たちが/忠節を捨て去ろうとも わたしは感謝の声をあげ/いけにえをささげて、誓ったことを果たそう。救いは、主にこそある。」 ここで、ヨナは自分の罪を悔い改め、滅びの穴から救ってくださった神様に感謝をささげ、10節の後半で「救いは、主にこそある。」 と告白しています。
ヨナは、滅びの穴から救われました。そして、三日間大きな魚の中にいましたが、神様はヨナの祈りを聞いてくださり、三日後に、魚はヨナを陸地にはき出したのです。 この出来事は、イエス・キリストの十字架と復活を表しています。 神の子であるイエス・キリストは、罪のために滅びに向かっている、私たちの罪のためにこの地上に降りてきてくださいました。しかも、三日の後によみがえられて、私たちと共にいて下さり、私たちを神様の働きのために用いて下さるのです。
中国のソン先生のお証しです。ソン先生は、若い頃、アメリカと香港の間で、自動車を運ぶ船の船長をしていました。その仕事をしている時に、ある兄弟に導かれて、クリスチャンになりました。 そんなある日のことです。アメリカから香港に向かう直前に、突然高熱が出て、船に乗ることが出来なくなってしまいました。そこで、他の船長と仕事を変わってもらいました。しかし、その船が嵐に遭い、その船が沈んでしまったのです。そして、本当に残念なことに、ソン先生の代わりにその船を運転した船長が亡くなってしまったのです。 イエス様を信じた時、私の罪のためにイエス様が十字架で死んで下さったということは聞いていましたが、実際に自分の代わりに人が私の代わりに死んだのです。この時、ソン先生はもう一度、人が代わりに死ぬということを深く考えさせられました。 そして、ソン先生は、会社に辞表を出して、神学校に入り、牧師になりました。 この出来事を通して、わたしの罪の代わりに死なれた主の愛に目が開かれ、その愛を伝えなければならないと思ったからです。
神の子であるイエス・キリストは、あの大きな魚が、滅びの穴で、ヨナを救ったように、この地上にまで降りてきて下さいました。そればかりか、私たちの罪の身代わりに十字架にかかって下さり、三日の後によみがえられて、私たちと共におられ、私たち一人一人に使命を与えられて、用いて下さるののです。
ヨナが、魚の口から吐き出された時に、ニネベの人々に神様の言葉を伝えました。その言葉によって、ニネベの人々は罪を悔い改めて、滅びからまぬかれたのです。 私たちも、イエス様の十字架と復活によって「滅びの穴」から救い出されました。その恵みを覚えて、主の愛を伝えさせていただきましょう。
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