明けましておめでとうございます。
今年最初の聖日礼拝に、来られたお一人お一人に神様が必ず祝福してくださいます。 今年、山形南部教会に与えられた御言葉は、マルコ16:15です。
長岡玲子さんが、掛け軸に御言葉を書いてくださいましたが、この御言葉をご一緒に読んでみましょう。
マルコ16:15
「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」
日本にキリスト教が始めて伝えられたのは、いつか知っていますか。
1549年です。フランシスコ・ザビエルによって、鹿児島に最初に伝えられました。
イエス様がこの地上におられたのは、約2000年前です。それから、ずっと、イエス様を信じる人によって、世界中に福音は伝えられて、1549年にフランシスコ・ザビエルによって、日本に福音が伝えられ、それが、日本中に広がっていったのです。そして、今もこの福音は世界中に広がっています。
そして、私たちにも、全世界に行って福音を伝えることを願っておられるのです。
イエス様は、私たちの罪のために十字架にかかってくだいました。そして、お墓の中に入れられました。けれども、それで終わりではありませんでした。
①
イエス様が十字架にかかられて3日目の朝のことです。マグダラのマリアと、ヤコブの母マリアと、サロメとは、イエス様のご遺体に香油を塗るために、お墓に行きました。
「誰が、墓の入り口からあの石を転がしてくださるでしょう。」と心配していました。ところが、目を上げてみると、石はすでにわきへ転がしていました。
お墓の中に入ってみると、白い長い衣を着た若者が右の方に座っているのを見て、びっくりしてしまいました。
すると、若者は言いました。
「驚くことはない。あなたがたは十字架につけられたナザレのイエスを捜しているが、あの方は復活なさって、ここにはおられない。」6節
十字架にかかられたイエス様は、イエス様が弟子達に預言されたように、3日目によみがえられたのです。
②
でも、マグダラのマリアはそのことが解りませんでした。
イエス様のお体が、なくなってしまったので、お墓の前でがっかりして泣いていると、よみがえられたイエス様が、マグダラのマリアの前に現れたのです。マリアは、嬉しくて嬉しくてたまりません。十字架にかかられたイエス様がよみがえられたのです。そして、そのイエス様とお会いしたのです。
そこで、自分と同じように泣き悲しんでいる弟子たちの所に行ってイエス様がよみがえられたことを伝えましたが、弟子たちは、そのことを信じませんでした。
③
ちょうど、そのころ二人の弟子達が、エマオという町にに向かって歩いていました。イエス様は、二人の弟子と一緒に歩きながら、聖書のお話しをしましたが、それがイエス様であることが解りませんでした。そして、別れ際に、「わたしの家に泊まっていってください。」とお願いをしました。そして家の中で、イエス様がパンを裂こうとした時に、それがイエス様であることが解ったのです。
よみがえられたイエス様に出会った二人の弟子達は、心が燃やされて、すぐに、他の弟子達に伝えましたが、弟子達はそれでも、二人の言うことを信じませんでした。
④
それからしばらくして、弟子達が食事をしていると、イエス様がやってこられたのです。イエス様は、その弟子達の真ん中に立たれると、弟子達の不信仰とかたくなな心をおとがめになりました。復活されたイエス様を見た人たちの言うことを信じなかったからです。
でも、今は違います。確かにマグダラのマリアや、二人の弟子達が言ったように、イエス様はよみがえられたのです。そのイエス様にお会いした時、弟子達の心から、不安や恐れはなくなり、喜びで一杯になりました。
その時です。イエス様は、大切な事を弟子達に伝えました。
16節 「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」
⑤
イエス様は、弟子達にそう命じられると、よみがえられたそのままの姿で天に登って行かれたのです。そして、イエス様は神様の右の座に着かれました。
すると、弟子達は、十字架にかかられたイエス様がよみがえられたことを、出かけていって、至る所で伝道して回ったのです。よみがえられたイエス様は、弟子達といつも共にいて下さって、救われる人々を次々に起こして下さったのです。
もう一度、イエス様が弟子達に語られた、15節の御言葉を読んでみましょう。
「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」
この御言葉を中心に3つの事をお話ししたいと思います。
(1)いつも共におられるイエス様
イエス様は十字架にかかられた後、どうしたでしょうか。
イエス様は3日目によみがえられて、罪と死に打ち勝って、今も私たちと共にいて下さるのです。
9節
「イエスは週の初めの日の朝早く、復活して、まずマグダラのマリアに御自身を現された。このマリアは、以前イエスに七つの悪霊を追い出していただいた婦人である。」
イエス様は、復活されるとまず、マグダラのマリアにその姿を現されました。マグダラのマリアは、7つの悪霊に取りつかれていた婦人でした。そのような罪深い、人々から見捨てられていたマグダラのマリアに、最初にイエス様は御自身を現されたのです。
そして、不信仰でかたくなな心で、どうしてもイエス様の復活を信じられなかった弟子達にもその姿を現されて、大切な宣教という使命を委ねられたのです。
しかも、委ねるだけで、自分の力で頑張ってやりなさいというあのではありません。
20節をご覧ください。
「一方、弟子たちは出かけて行って、至るところで宣教した。主は彼らと共に働き、彼らの語る言葉が真実であることを、それに伴うしるしによってはっきりとお示しになった。」
ここに、「主は彼らと共に働き」と書かれています。
イエス様は、よみがえられて弟子達が、行くところどこでも、イエス様は共にいて下さり働いてくださったのです。
私たちも、2014年の歩みが始まりました。その1日1日、いつでも、どこでも、どのような時にも、イエス様が共におられない場所はありません。そのイエス様と共に、素晴らしい1年を過ごさせていただきましょう。
(2)聖書の御言葉の中に働かれる主
12節
「その後、彼らのうちの二人が田舎の方へ歩いて行く途中、イエスが別の姿で御自身を現された。」
この時、イエス様も一緒におられましたが、彼らはそれが解りませんでした。
この時、二人の弟子は、イエス様と何を話していたのでしょう。
イエス様は、この時、イザヤ書の話しをしてたのです。そして、そのことを思い出して弟子達は、ルカ24:32でこう言っています
「二人は、「道で話しておられるとき、また聖書を説明してくださったとき、わたしたちの心は燃えていたではないか」と語り合った。」
聖書の説明を聞いていた時に、イエス様が共におられることがはっきり解って、心が燃えたのです。
2014年を迎えました。年が新しくなるということは、素晴らしい事です。志を新たにスタートができるからです。どうでしょう。毎週礼拝を休まずに出席して、神様中心の生活をしましょう。聖書通読を始めましょう。また、リビングライフを使って、毎日ディボーションの時を持ちましょう。そして、毎日の祈りと御言葉の生活の中で、イエス様が共におられ、共に働いて下さるという経験をさせていただきましょう。
(3)御言葉を宣べ伝えること
15節
「それから、イエスは言われた。「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」
これは、イエス様が、弟子達に与えられた大宣教命令です。イエス様が天に帰られる前に一番大切なこことして語られた、御言葉です。そして、多くのクリスチャンがこの御言葉に従って、世界中に福音が伝えられたのです。
最初、この御言葉を聞いたのは、11人の弟子達でした。その11人から全世界に福音が伝えられると誰が想像したでしょうか。しかし、弟子達が、この「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」 という御言葉に従って福音を伝えた時、20節の御言葉通り、「主は彼らと共に働き、」 素晴らしい御業を成して下さっているのです。
韓国のオンヌリ教会宣教チームが毎年2回来てくださいます。毎回するは、路傍伝道です。山形駅前で、ギターを弾きながら、クリスマスソングを歌います。たどたどしい日本語で、「クリスマスおめでとうございます。教会に来てください。」と言いながら、一枚250円もする、プリントしたファイルを惜しげもなく、通行人に配るのです。
また、山形南部教会でも、ホサナの教師やスタッフは、毎週お友達にチラシを配っています。、
そして、あの被災地である岩沼でも、小寺 義兄が、毎月「岩沼チャペル」のチラシを配っています。
それは、神様の愛がなければできないことだと思います。
韓国のある教会での話しです。伝道熱心な一人の男性がいました。日曜日の礼拝が終わると、毎週トラクトを持って通りに立って、トラクト配布をしてから家に帰っていました。しかし、ある日曜日、雨が降り、疲れてもいたので、その日はトラクト配布をやめて帰ることにしました。すると、息子が「じゃあぼくが代わりに配るよ。」と言って、トラクトを持って出かけました。
ところが、雨はどんどんひどくなり、通りには誰もいません。そこで、息子は家を一軒一軒回ってトラクトを配りました。
とうとう、最後の一枚になっりました。息子は最後の家のベルを、ピンホーンと鳴らしました。すると恐い顔をしたおばさんが出てきて、怒ったように「何?」と聞きました。息子は、いつもお父さんが言っているように「イエス様は、あなたのことを愛しておられます。次の日曜日に教会に来てください。」と言って、最後のトラクトを渡しました。
次の日曜日のことです。説教の後で、牧師が「証しをしたい人は前に出てきてください。」と言いました。すると、一人の女性が手を挙げました。それは、最後に息子がトラクトを渡したおばさんでした。
「わたしは、最近、夫と息子を亡くしてしまって、絶望に打ちひしがれて、自分も夫と息子のいるところへ早く行こうと思って、首を吊ろうとしていたのです。その時に、玄関のベルが鳴って、ドアを明けると天使が立っていたのです。」「神様は、私のことを見捨ててはいないと感じ、教会に行ってみようと決心をしました。」
そして、しばらくして、彼女は教会で洗礼を受けたのです。
少年が雨の日に配った一枚のトラクトが、イエス様の愛を彼女に伝え、救いに導いたのです。
15節
「全世界に行って、すべての造られたものに福音を宣べ伝えなさい。」
わたしたちには何ができるでしょうか。
「全世界に行って」とありますが、全世界の中には、山形も含まれています。私たちが遣わされて行く所で、福音を伝えなさいと命じておられるのです。あなたには、あなたにしか行けない場所があります。また、あなただけに委ねられた魂があるはずです。
そして、全世界に出て行くなら、イエス様が共に働いてくださって素晴らしい御業を見せてくださるのです。
この御言葉に従って、十字架と復活の素晴らしい福音を、私たちが出会う大切な人たちに伝えさせていただきましょう。
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