ファミリー礼拝 4/6

「最後の食事」 マタイ26:17~29

 みなさんは、特別な時にご馳走を食べたことがありますか。

 誰かの誕生日とかお祝いの時に、お母さんがご馳走を作ってくれたり、レストランに行くことがあるかも知れません。特別な食事の時は、楽しいですね。

 イエス様と、弟子たちも特別な食事をしました。それは、過ぎ越の祭りというお祝いの時でした。

 過ぎ越しの祭りというお祝いの時がやってきました。このお祝いの時には種なしのパンというふくらんでいないパンを食べるのです。弟子たちが、「どこで食事をしましょうか」とイエス様に尋ねました。

 すると、「水がめを運んでいる男の人についていきなさい」とおっしゃいました。弟子たちが町に行くと、イエス様がおっしゃった通り、水がめを運んでいる男の人がいました。そして、その男の人が食事の大きな部屋に案内してくれたのです。ペトロとヨハネは、食事の用意を始めました。

  夕方になると、イエス様と12人の弟子たちが、食事の席に着きました。テーブルには種なしのパンやぶどう酒、羊の肉などが用意されていました。

 食事が始まってしばらくすると、イエス様は「この中に、わたしを裏切る者がいる」とおっしゃったのです。みんなびっくりして、心配そうにみんなの顔を見合わて「イエス様まさか私のことではないでしょう。」と口々にいいばしめました。いったい、誰がイエス様を裏切ったりするのでしょう。

  するとイエス様はお答えになりました。「わたしと一緒に手で鉢に食べ物を入れた者がわたしを裏切る。」その鉢には、イスカリオテのユダが食べ物を入れていました。ユダが「先生、まさか、私のことではないでしょう。」というと、イエス様は「あなたが行った通りだ」と言われました。

  みんなで食事をしていると、イエス様がパンを取って、賛美の祈りをして、こう言われました。「取って食べなさい。これはわたしのからだである。」

 次ぎにぶどう酒を取って、感謝の祈りをささげて言われました。「みんな、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のためにわたしの血、契約の血です。」

 パンがイエス様の体で、ぶどう酒がイエス様の血であるとは、どんな意味があるのでしょうか。イエス様は、これからむちで打たれて、十字架につけられます。一度も悪いことをしたことのない神様の子どものイエス様が、恐ろしい十字架の罰を受けて、たくさんの血を流すのです。イエス様は、もうそのことが解っていました。イエス様は、悪いことをしたり、悪いことを考えたりする私たちの代わりに十字架にかかってくださったのです。イエス様が十字架にかかって下さったお陰で、私たちは、罰を受けないで、天国に行くことが出来るのです。

 イエス様は「パンを食べ、ぶどう酒を飲むごとに、そのことを思い出しなさい」とおっしゃいました。

 礼拝で聖餐式を見たことがあるでしょう。パンとぶどう液があります。イエス様を信じてバプテスマを受けた人は、一緒にパンとぶどう液を飲んで、イエス様が私たちを赦すために十字架にかかって下さったことを思い出すのです。

 イエス様が、私たちのために十字架にかかって下さったことをいつも忘れないで覚えていましょう。

 このお話しから2つのことをお話ししたいと思います。

 

(1)イスカリオテのユダを最後まで愛し抜かれたイエス様

 イエス様は、過ぎ事の祭りのお祝いの食事の時に、「この中に、わたしを裏切る者がいる」と言いました。そして、みんなが心配して「まさか、わたしではないでしょう。」と心配していると、「わたしと同じ鉢に、食べ物を入れている人が、わたしを裏切る」と言いました。それは、イスカリオテのユダだったのです。

 イエス様は、イスカリオテのユダが自分を裏切るということを知っていたのです。そのイスカリオテのユダのことをどう思っていたでしょうか。

①お前なんか死んでしまえと思った。

②お前なんか大嫌いだよと思った。

③罪を悔い改めて、イエス様を信じて欲しいと思った。

 答えは、③です。イエス様は、このイスカリオテのユダに裏切られて、銀貨30枚で売られてしまいますが、それでも、ユダを最後まで愛し抜かれて、罪を悔い改めて、立ち返るのを待ち続けておられたのです。

 神様は、私たちが罪を悔い改めて、イエス様を信じることを待っておられるのです。

 スコットランドの教会で、一人の女の人が、イエス様を信じる決心をしました。この女の人は、貧しい田舎で育ちましたが、そんな生活がいやになって、お母さんを残して家出をしたのです。それから9年間、あちこちで放蕩生活をしましたが、どうにもならなくて、教会にやって来たのです。

 イエス様を信じた、彼女は「お母さんの所に帰って、自分が悪かったことをあやまって、イエス様を信じたことを話そう」と決心をしました。

 なつかしい山道を歩いて、やっとたどり着いた時は、もう真夜中でした。家の中には、小さなあかりがひとつ見えましたが、何度ドアをノックしても返事がありません。しかたなく、ドアを押すと、スーッとドアが開いたのです。静かに中に入ってみると、懐かしいお母さんが寝ていました。

 おそるおそる、お母さんと呼んでみました。お母さんは、ハッとして飛び起きると、娘を見て「より帰ってきたね。」と優しく迎えてくれたのです。

 娘は、お母さんに聞きました。

「お母さん、さびしい山の中で、それもこんな真夜中だというのに、どうして戸締まりをしていなかったの?」

 すると、お母さんは静かに言いました。「いいえ、今日だけではありません。お前が家出をしたその夜から今日までの9年間、戸締まりはしませんでしたよ。いつでも、あなたが帰って来られるようにね。」

 イエス様は、裏切り者のユダにも悔い改めて帰って来て欲しいと思っていたのです。

そして、イエス様を裏切ったイスカリオテのユダのためにも、十字架で死んでくださったのです。どんな罪を犯したとしても、イエス様の十字架によって赦されない罪はありません。ただ、罪を悔い改めて、イエス様を信じるだけで、罪は赦され、神の子となることが出来るのです。

 

(2)十字架は愛のしるし

26~28節を読んでみましょう。

 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。」

 イエス様は、最後の食事の席で、パンを取って「取って食べなさい。これはわたしの体である。」  とおっしゃいました。

 そして、続いてぶどう酒を取って、「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。」とおっしゃいました。

 このパンは、イエス様が十字架で裂かれた肉を表しています。そして、このぶどう液は、十字架で流された血を表しています。そして、イエス様は、十字架で命を捨ててくださるほどに、私たちのことを愛しておられるのです。

 この十字架を見てください。

 十字架は縦の木と横の木で出来ています。そのように、イエス様を信じるなら、罪が赦されて、縦の神様と私たちとの平和が与えられて神様の愛をいただく事が出来ます。そして、横の木があるように、私たちはお互いに愛し合うことが出来るのです。

 ある教会での出来事です。一人の女の人がいました。この人には、教会の中にどうしても許せないと思っていた人がいたのです。

 その日も、一緒に彼女と一緒に礼拝に出たのですが、心がもやもやしてメッセージに集中できません。とにかく彼女に目を会わさないで礼拝が終わったら早く帰ろうと思っていました。

 ところが、その日に聖餐式がありました。その聖餐のパンとぶどう酒が配られた時、イエス様の十字架が迫ってきたのです。

「イエス様は、私の罪のために十字架で、苦しまれ、尊い血潮を流して下さった。あの十字架によって私の罪は赦された。それなにに、私はどうして彼女を許すことができないのだろう。」そう思うと涙が出てきました。

 そして、その罪を悔い改めて、彼女の所に行って「あなたを許せなかった私を許してください。」と謝ったのです。

 すると、彼女の方も「いいえ、わたしの方が悪かったのよ。ごめんなさい。」と言ってお互いに涙を流して、祈って仲直りをする事が出来たのです。

  その日の聖餐式は言うまでもなく、本当に素晴らしい、キリストの愛の溢れた時となりました。

26~28節

 一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、賛美の祈りを唱えて、それを裂き、弟子たちに与えながら言われた。「取って食べなさい。これはわたしの体である。」また、杯を取り、感謝の祈りを唱え、彼らに渡して言われた。「皆、この杯から飲みなさい。これは、罪が赦されるように、多くの人のために流されるわたしの血、契約の血である。」

 イエス様は、私たちの罪のために十字架にかかってくださいました。罪を悔い改めて、イエス様を信じましょう。そして、神様の愛に満たしていただきましょう。そして、私たちがイエス様によって,罪が赦され愛されているのですから、私たちも互いに許し合い、愛し合いましょう。そして、素晴らしい神様の恵みの中を歩ませていただきましょう。

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Illustration by c-awase