明けましておめでとうございます。
山形南部教会に与えれた御言葉は、詩編81編11節の御言葉です。
「口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。」
神様は、私たちが口を広く開けた分だけ、祝福で満たしてくださるお方です。
今日は、そのような祝福に満たされた、アブラハムとサラの話しをします
今日の中心の御言葉は、創世記15章5節の御言葉です。
「主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」
2015年は祝福の年です。どれくらい、神様は、みなさんのことを祝福してくださるかわかりますか?
それは、この星の数ほどです。みなさんは星を見たことがありますか。
星の数はいくつくらいあると思いますか?
①1000個
②10億個
③無限にあって解らない。
答えは③です。
真っ暗な夜、目で見える星の数は、目のいい人だと、肉眼で、6等星までの星が見えるそうですが、だいたい6千個です。そして、望遠鏡を使うと、10等星までの星は、32万個、15等星までだと3200万個、そして、20等星までの星になると10億個以上になるそうです。そして、この宇宙には無限に星が輝いていて、その数は天文学者にも解らないそうです。神様は、この星に数のように無限の祝福を与えて下さるお方です。
今日は、星の数ほど子孫を増やすと約束されたアブラハムのことをお話ししたいと思います。
アブラハムは、羊や牛をたくさん飼っていました。神様がアブラハムを祝福してくださって、とても裕福な生活をしていたのです。けれども、どうしても足りない物がありました。何だと思いますか?アブラハムには、子供がいなかったのです。「子供が欲しいな。でも、妻のサラもこんなに年を取ってしまったし・・・」と思うと、いつも悲しくなりました。
ある晩のことです。神様が、アブラハムに語りかけられたのです。
「アブラハム、アブラハム、」
「はい、神様。」
「外に出て、空を見て、星の数を数えてご覧なさい。」
「はい、神様。」と空を見あげると、空には、たくさんの星がキラキラ輝いていました。そして、星の数を数えようとしましたが、あんまりにもたくさんあるのでとても数えることが出来ませんでした。
その時、神様はアブラハムにおっしゃいました。「あなたの子供や孫たちは、あの星のように数え切れないほどになります。」
アブラハムはびっくりしてしまいました。アブラハムはこの時99歳でした。こんなに年を取って子どもが生まれるなんて、そして、その子どもや孫が星のように増えるなんて、夢のような話しです。でも、神様は必ず約束を守ってくださるお方であることを知っていましたから、この言葉を信じました。神様には何一つできないことはないのです。
ある日のことです。アブラハムは、家の入り口に座っていました。ふと見上げると、3人の旅人が立っていました。
アブラハムは3人の旅人に声をかけました。「暑い中、旅をして疲れたことでしょう。どうぞ、わたしの家でお休みください。」アブラハムは、3人が足を洗えるように水を用意しました。「さぁ、涼しい木の下で休んでください。食べ物を持ってきましょう。」サラは、上等なパンを作りました。そして、美味しい子羊の料理や牛乳を出して、3人にご馳走をしたのです。アブラハムは、一生懸命おもてなしをしました。
すると、そのお客様の一人がこんなことを言いだしたのです。
「神に出来ないことが何一つあろうか。来年の今ごろ、サラに男の赤ちゃんが生まれます。」実は、その人は神様でした。神様がもう一度、約束をしてくださったのです。
アブラハムは、びっくりしてしまいました。
そして、テントの入り口で聞いていたサラは、「こんな年寄りのわたしが、赤ちゃんを産むなんて信じられないわ。」と思って、心の中で笑ってしまいました。
すると、その旅人が、「サラどうして笑ったのだ。」と言いました。
サラは、恐くなって「わたしは、笑いません。」と言いましたが、旅人は「いや、笑った。」と言いました。
それから、アブラハムとサラは、神様が必ず約束を守ってくださると信じて、赤ちゃんが生まれる日を待ちました。さて、一年後どうなったでしょうか。
そして、ついに、赤ちゃんが生まれたのです。アブラハムとサラはどんなに喜んだことでしょうか。
アブラハムは、その赤ちゃんの名前を、「イサク」と名付けました。「イサク」と言う名前の意味は「笑い」という意味です。
神様が、アブラハムに、本当の喜びを与えてくださったので、「イサク」笑いという名前を付けたのです。
そして、神様は、約束通りに、星の数ほどの子孫を与えてくださったのです。
アブラハムを祝福してくださった神様は、みなさんを祝福してくださるお方です。疑いの笑いではなく、本当の心からの笑いを与えてくださるお方です。そして、星の数ほど、たくさんの祝福を与えてくださるのです。
この御言葉から、2つのことをお話ししたいと思います。
(1)神様を信じる信仰
最初アブラハムが神様の使いから、「神に出来ないことが何一つあろうか。来年の今ごろ、サラに男の赤ちゃんが生まれます。」と聞いた時、サラはどうしましたか?
アブラハムもサラもずっと赤ちゃんを与えて下さいと祈っていたのです。それなのに、「来年の今ごろ、サラに男の赤ちゃんが生まれます。」と言われた時、そんなはずがないと言って、笑ってしまったのです。
私たちにも、サラのような不信仰はないでしょうか。神様は、限りなき祝福を与えようとしておられるのです。それにも関わらず、そんなことはないと言って、笑ってしまったらどうでしょうか?その祝福を受けることは出来ません。
今年の御言葉を読んでみましょう。詩編81:11
「口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。」
口を開けば、神様が祝福を満たして下さるのです。でも、それを信じないで口を閉じてしまったらどうでしょうか?神様の祝福をいただく事は出来ないのです。
「ブラジルのおじいさん」という話しを聞いたことがあります。
一人の男の人がいました。その男の人のおじいさんは、貧しくて、お金を稼ぐためにブラジルに行ったのです。随分時が経って、そのおじいさんから手紙が来たのです。
「喜んでくれ。油田を掘り当てたから、莫大な財産が入った。」「あなたの銀行口座にお金を振り込みたいので、口座を開きなさい。」
銀行に通帳を作ったことがありますか。こちらにお金がなくても、一円あれば、銀行に口座を開くことが出来ます。そして、その人はおじいさんから、大金を手に入れることが出来るのです。
けれども、「あのおじいさんが、大金持ちになったなんて信じられない。」と言って口座を開かなかったらどうでしょうか?一円も手に入れることは出来ません。
私たちの信仰も同じです。
「口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。」(詩編81:11)と神様は約束して下さっています。
今は、「おれおれ詐欺」がはやっていて、「お金を振り込むのに注意して下さい。」と言われるような嫌な時代ですが、神様は決して約束を破るようなお方ではありません。口を広く開いて、神様の祝福に満たしていただきましょう。
(2)信じて従うなら、星の数のように祝福を受ける
創世記5:5をご覧ください。
「主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」
アブラハムは信仰の父と言われますが、アブラハムの子孫を祝福してくださり星のように多くのなりました。そして、イスラエルの民を全世界の救いのために選ばれたのです。そして、その中から、イエス様がお生まれになったのです。
神様が与えてくださる一番の祝福はなんだと思いますか?
それは、イエス様です。神様は、私たちの救いのために、ひとり子であるイエス様を、この地上に送ってくださいました。そして、イエス様は、私たちの罪の身代わりに十字架にかかってくださったのです。
イエス様は一人でしたが、イエス様の十字架と復活を信じる人たちが次々に起こされ、今では、世界の3分の1の人たちが、イエス様を信じています。
イエス様がお生まれになって2014年の間に、何人の人がイエス様を信じて、神様の祝福に与ったでしょうか。空の星のように数え切れないほどです。今でも、世界中でイエス様を信じる人々が次々に起こされています。神様は、この御言葉通りのことをしてくださっています。
一人の少年の話をしたいと思います。昔、アメリカにチャールズ、カウマンという少年がいました。
教会で、世界宣教特別礼拝が行われました。特別に宣教師が招かれて、素晴らしい集会が行われました。そして、その最後に、「世界に福音を伝えるために献身をする人がいますか。いたら前に出てください。」と招きがありました。主催をした先生方は、献身者を起こしてください。と祈りながら、人々が前に出て行くのを待ちました。
けれども、その晩に前に出て行ったのは、たった一人でした。それも13歳のカウマンだけだったのです。先生たちは、ガッカリしてしまいました。
しかし、神様はお友だちが、イエス様に従うことを喜ばれるお方です。なぜなら、イエス様も少年時代、神様に従われたからです。
イエス様に従った、カウマンを神様は祝福してくださいました。やがて、チャールズ・カウマンは、東洋宣教会を設立し、その指導者として、全世界に福音を伝えました。
そして、日本にも伝道に来られ中田重治先生達と一緒に福音を伝えたのです。すると、次々にイエス様を信じる人が起こされて100以上ものホーリネス教会が誕生しました。
この山形南部教会も、1942年に一度は宗教弾圧によって、教会がなくなってしまいましたが、最初は1908年東洋宣教会山形支部として、教会が誕生したのです。ですから、元をたどれば、山形南部教会もチャールズ・カウマンが伝道のお陰で出来たのです。
創世記5:5をご覧ください。
「主は彼を外に連れ出して言われた。「天を仰いで、星を数えることができるなら、数えてみるがよい。」そして言われた。「あなたの子孫はこのようになる。」
2015年は祝福の年です。神様に従って、星の数のように数え切れないほどの祝福をいただきましょう。
そして、最後に最後に今年与えられた御言葉をご一緒にお読みしましょう。
詩編81編11節の御言葉です。
「口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。」
信仰の口を広く開けて、神様の祝福で満たしていただきましょう。
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