2015年の御言葉は、詩編81編11節でした。最後にもう一度、みなさんで読んでみましょう。
「わたしが、あなたの神、主。あなたをエジプトの地から導き上った神。口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。」
2015年は祝福の年です。神様からの祝福に満たしていただくために、私たちの口を広く開けましょうというメッセージで、この一年が始まりました。そして、この御言葉のとおり、神様は、今年多くの祝福を与えて下さいました。その恵みを一つ一つ数えながら、感謝の礼拝をおささげしたいと思います。
その大きな恵みの一つが、オンヌリ教会宣教チームです。2007年仙台で行われたラブソナタから、8年間、毎年山形南部教会に来てくださっています。
先日も、オンヌリ教会宣教チームによって素晴らしいクリスマスイヴが行われ、たくさんの祝福をいただきました。また、被災地の復興住宅にまで行って、岩沼市玉浦地区の復興住宅にカレンダーが350個配られました。更に、ハン・ドンフンさんから、「来年はオンヌリ教会のファミリーが、山形に来たいと願っています。山形南部教会では、何人まで、受け入れてもらえますか?」と聞かれました。わたしは、逆に、この山形南部教会で、何人まで引き受けられるのだろうと、少し心配になって、答えることが出来なかったのですが、神様は、山形南部教会を「口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。」という御言葉どおり、ますます祝福しようとしておられます。
神様は、私たちを祝福で満たしたいと願っておられます。その祝福に与るために、信仰の「口を広く開けよ。」と命じておられるのです。
「口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。」(11節)
この御言葉を中心に4つの祝福について御言葉を取り次ぎたいと思います。
(1)偶像を離れて、神様に仕える祝福
10節をご覧ください。
「あなたの中に異国の神があってはならない。あなたは異教の神にひれ伏してはならない。」
この御言葉は、モーセの十戒の第一番目には
「わたしは主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。」(出エジプト20:2~3) と書かれていますが、この戒めと同じ意味です。
本当の神様はただお一人です。
全世界に72億人の人がいても、父親、母親は一人だけです。それと同じように、私たちの作り主である神様はただお一人です。私たちの聖さ、正しさ、そして、喜びや愛や平安という祝福は、偶像を離れて、この神様を第一にするところにあるのです。
「あなたには、わたしをおいてほかに神があってはならない。」
木で出来た偶像や、金で出来た偶像には何の力も祝福もありません。
それだけではなく、神様以外のものを第一にするなら、それが偶像になってしまいます。例えば、お金や名誉、権力や快楽を第一にするならそれが偶像になってしまいます。そして、何よりも大きな偶像が、自己中心です。神様を第一にせずに、自分の考えや願いが一番だと自己中心に生きるなら、大きな失敗をしてしまいます。
神様の祝福に与るために一番大切なことは、何よりもまず、本当の神を第一にして、主を礼拝し、心から主に仕えることです。
今年を振り返って、感謝していることは、教会の多くの方々が、神様第一の生活を一年間を過ごされたことです。毎週、教会で心からの礼拝を献げ、共に祈る時が与えられたことは何よりもの喜びでした。
また、教会での御奉仕、役員の御奉仕、毎週の食事の奉仕(山形南部教会ほど安くて美味しい昼食は他にはないと思います。)ホサナやキッズブラウンの子どもたちへの奉仕、掃除当番や、花壇の手入れなど、人の目に付かない奉仕も含めてどれをとっても、無償の神様への献げものです。
そのような、神様を大切になさる方々と今年も一年一緒に信仰の歩みを共に出来たことは何よりの祝福でした。
「あなたの中に異国の神があってはならない。あなたは異教の神にひれ伏してはならない。」
神様第一の生活をする兄弟姉妹と信仰の歩みを共に出来たことが、何より大きな祝福です。
そして、神様を第一にする時に、神様は、満ちあふれる祝福を与えて下さるのです。
(2)主を呼び求める祝福
11節の前半に
「わたしが、あなたの神、主。あなたをエジプトの地から導き上った神。」とあります。
これはイスラエルの民がエジプトで奴隷の民として苦しんでいた時に、呼び求めた祈りを聞かれたことを表していますが、今年はこの詩編81編から、出エジプト記の講解説教に導かれて、神様の御言葉の祝福に与りました。
出エジプト3:7
「主は言われた。「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみをつぶさに見、追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの叫び声を聞き、その痛みを知った。」
ここに、「叫ぶ彼らの叫び声を聞き、その痛みを知った。」とあります。神様は、異邦の地エジプトで苦しんでいるイスラエルの民の叫び声を聞き、その痛みを知っておられたのです。その神様は、私たちの叫び声も聞いてくださり、その痛みを知って、モーセという赤ちゃんを遣わしてくださり、エジプトの地から導き上ってくださったのてす。
2015年感謝していることの一つは、新しい命が与えられたことです。
o1月14日に一牛善光兄・真理姉に、瑛美理ちゃんが誕生。
o7月6日(月)富沢孝之兄・裕美姉に亮太くんが与えられました。
oそして、8月26日に、那須 悟兄・暢子姉に次男「賛(たすく)」くんが誕生し、1日1日成長しています。
oそして、9月にカナダの日本人教会の小笠原都子姉に長男の結真くんが誕生しました。
それは、家族の喜びであると共に、教会の大きな祝福です。
また、結婚式が行われ、新しい家庭が誕生しました。
o6月5日川上 悟兄の長男、川上 拓兄と奈緖さんの結婚式が原宿で行われました。o次男の川上 望兄と蘭さんが6月22日に入籍されました。
o10月17日今野一巳さんと鈴木亜紀姉の結婚式が仙台で行われ、喜びの結婚式が行われました。
oそして、11月15日には、齋藤 悠兄・佐藤明香姉の婚約式が行われました。
また、青年会で、青年が与えられるようにと熱心な祈りが積まれていましたが、3月22日に、合田正司兄、治面地学兄、丹羽音彩兄の3人が転入会されて、青年会に活気が取り戻されました。
そして、何よりも素晴らしいことは、今年も救われる魂が、与えられたことです。
o5月24日ペンテコステに一年前にバプテスマを受けた渡辺和良兄のお母さんの渡辺悦子姉が、バプテスマを受けられました。
o11月23日太田 清兄が、小白川至誠堂病院で、岡 好美牧師の司式で病床洗礼が授けられました。
oそして、先週12月20日に、国井雄歩くんのバプテスマ式が行われ、クリスマスの大きな喜びが溢れました。
「わたしが、あなたの神、主。あなたをエジプトの地から導き上った神。口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。」
(3)口を広く開ける祝福
神様は、「わたしはそれを満たそう。」と祝福を約束して下さっています。
その神様に対して、私たちは、何をすればいいのでしょうか。
11節にこう書かれています。
「わたしが、あなたの神、主。あなたをエジプトの地から導き上った神。口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。」
私たちが、成すべき事は、神様を主と仰いで神様第一の生活をすることです。そして、イスラエルをエジプトから救いだしてくださった神様は、私たちのために独り子であるイエス・キリストを与えて下さいました。その救い主を心から信じ、信頼して、希望をもって、期待をして、口を大きく開くことです。
今回は、オンヌリ教会宣教チームの最年少、1歳のサランちゃんが、来てくれました。今日は、サランちゃんの献児式が行われることも感謝です。
サランちゃんは、ちょうど離乳食を食べているのを見ました。お母さんのクォンさんが、「あーん」と言って、美味しい食事を、赤ちゃんにスプーンで口元に持って行くと、サランちゃんが大きな口を開けて、ご飯を食べます。でも、その時に、赤ちゃんが口を開けなかったら、そのご馳走を食べることは出来ません。
神様は、そのお母さんのように、祝福を与えようと、口元まで最高の料理を持って来てくださっています。ただ、私たちがしなければならないことは、口を広く開けることです。
神様は、私たちの祈りを聞いてくださり、最善のものを満ち足りるほどくださるお方です。そのお方に、更に期待して、信仰の口を開きましょう。
今年は、1日研修会に川崎廣先生をお招きして、ビジョンの大切さをもう一度確認させられました。来年は、もう一度、山形南部教会に与えて下さったビジョンの原点に立ち返って、進んでいきたいと願っています。
山形南部教会に「愛の教会120人を建てよう」というビジョンを与えて下さった神様は、それを実現してくださるお方です。
神様は、私たちに新会堂を与えてくださいます。
そして、あの初代教会の120人の人々が、二階座敷で「心を合わせて」祈った時、聖霊が弟子たちに降り、世界宣教が始まったように、私たちの教会から、素晴らしい御業を成すことができるお方です。
(4)岩から蜜を滴らせて下さる祝福
そして、神様は私たちの祈りに答えて、最善のものをくださるお方です。
17節をご覧ください。
「主は民を最良の小麦で養ってくださる。「わたしは岩から蜜を滴らせて/あなたを飽かせるであろう。」
ここに、「主は民を最良の小麦で養ってくださる。」と神様の祝福の約束があります。 しかもその後に、「わたしは岩から蜜を滴らせて/あなたを飽かせるであろう。」 とあります。
普通、岩から蜜を滴らせることは、できません。出来たとしたらそれは、奇跡です。ところが、神様はそのような奇跡を行って、私たちを満ちたらせてくださると約束してくださっているのです。
そして、神様が行われた最大の奇跡は、神の子であるイエス・キリストが人となられたことです。神様は、独り子を与えて下さるほどに、私たちを愛しておられるのです。 そして、そのイエス・キリストは、私たちの罪の身代わりに十字架にかかって死んでくださったばかりか、罪と死から打ち勝ち、よみがえられたのです。そのイエス様が、私たちのすべての罪を赦して下さり、神の子とし、永遠の命を与えて下さいました。これに勝れる祝福はありません。
今年、山形南部教会の愛する方々を天に送りました。それは、本当に悲しい、辛いことでしたが、その死は決して終わりでなく、天国への希望を知らされた素晴らしい時でもありました。
o3月13日に、小関文雄兄が召天されました。青年時代に信仰を持たれ、山形南部教会では、役員として教会を支えて下さいました。また、エルシオンの会の事務局の一番最初の立ち上げから七年間、エルシオンの会の基礎作りのご苦労を担って下さいました。そして、晩年は、入院されて教会に来られることは出来ませんでしたが、名誉役員として、祈りで教会を支えて下さいました。その小関文雄兄が、立派に信仰の歩みを走り通して、天国に行かれました。
また、太田 清兄が、2015年6月に済生館病院で、イエス様を救い主と信じ、11月23日、小白川至誠堂病院で、孝子さんと、わたしの息子の立ち会いの下で、病床で洗礼式が行われました。2週間後、12月10日(木)午前⒎時に、95歳で天に召されました。94歳で信仰を持たれて、95歳で天国に行かれた太田 清兄の信仰を通して、信仰を持つのに遅すぎることはない、生きている限り、天国の道は開かれていることを知らされました。
17節 「主は民を最良の小麦で養ってくださる。「わたしは岩から蜜を滴らせて/あなたを飽かせるであろう。」
死から命を与えて下さる神様は、私たちがどんな苦難の中に置かれたとしても、そこで主を呼び求めるならば、必ず救い出してくださり「最良の小麦で養ってくださる。」お方です。
11節「わたしが、あなたの神、主。あなたをエジプトの地から導き上った神。口を広く開けよ、わたしはそれを満たそう。」
この御言葉通りに、祝福に満たして下さった神様に心からの感謝と賛美をささげましょう。
そして、一年も終わろうとしていますが、来年に向けて更に大きな祝福を与えて下さる神様に、信仰の口を広く開けて、神様の祝福から祝福へと歩ませていただきましょう。
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