メッセージ

「驚くべき御業」(元旦礼拝)詩編9:1~2 サムエル上17:31~40

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

今年は、新会堂が与えられる記念すべき年となります。その年にふさわしい御言葉を与えてくださいと祈りました。そして、朝のディボーションで与えられたのが、詩編9編2節です。

 今年も、長岡玲子さんが、掛け軸に御言葉を書いてくださいました。この御言葉が会堂に掲げられますが、私たちの心の中に、このみ言葉を掲げて一年を過ごし対と思います。

 

 今年の年間聖句を、みなさんで読みましょう。詩編9:2

「わたしは心を尽くして主に感謝をささげ/驚くべき御業をすべて語り伝えよう。」

 神様は、今年新会堂建築という、驚くべき御業をなしてくださいます。その恵みに、心を尽くして感謝し、神様の驚くべき御業をすべて語り伝える一年を過ごしましょう。

 来週、詩編9編全体から御言葉を取り次がせていただきたいと思っていますが、今日は、ファミリー礼拝なので、1節に 【ダビデの詩。】とありますから、そのダビデが、最初に経験した、「驚くべき御業」について、お話をしたいと思います。それは、ペリシテ軍のゴリアトとの戦いです。

 ダビデは、お父さんの羊の世話をしていました。おいしい草がある野原に連れて行ったり、きれいな小川で水を飲ませたり、とても楽しそうですが、時々、ライオンや熊が羊を襲うので大変です。「神様、助けてください。」とお祈りをしながら、ライオンや熊と戦って、羊を守ったのです。

 その頃、イスラエルの国は、ペリシテ軍と戦争をしていました。ペリシテ軍は何度もイスラエルにやってきて、畑でとれた麦や野菜を取り上げたり、大事な羊たちを盗んでいったりするのです。イスラエルの兵隊たちは、何とかしてペリシテ軍を追い払いたいと思っていました。

 けれども、ペリシテ軍には、ゴリアトという名前の大男がいるのです。これを見てください。

 ずいぶん大きいでしょう。それに、重そうなよろいを着て、大きなかぶとをかぶっています。それに、よく切れそうな剣を持っていて、肩には長い槍をかついでいます。このゴリアトが、大きな声で叫びました。

「お~い。イスラエルの弱虫ども!このおれ様と一対一で戦うやつはいないのか。もし、おまえたちが勝ったら、おれたちはお前たちの奴隷になる。しかし、おれが勝ったら、お前たちがおれたちの奴隷になるのだ。さぁ、誰からでもかかってこい。」

 すると、イスラエルの兵隊たちは「イヤだよ。恐いよ~。」とぶるぶる震えて、誰も戦おうとはしません。ゴリアトは、40日間も朝と夕方にやってきては、イスラエルを馬鹿にしていました。

 その頃、次の王様に選ばれていた、ダビデは、年を取ったお父さん、エッサイの羊のお世話をしていました。ある日、お父さんが、戦場にいるお兄さんたちに、お弁当を持っていって、ようすを見てきておくれ。」というので、ダビデは戦場に行きました。

③表①表➁

 その時です、ゴリアトが、またいつものように叫びました。「イスラエルの腰抜けども、おれ様と戦うやつはいないのか~。」それを聞いたみんなは、また、震え上がって逃げ出してしまいました。

 けれども、ダビデは、「神様がついておられるイスラエルを馬鹿にするこの男は、いったい何者だ。」と怒りました。

 そして、ダビデはサウル王様の所に行って言いました。

「王様、ぼくがあのゴリアトと戦いましょう。」

 すると、王様は、笑いながら「いや無理だ。お前は若くて戦い方を知らない。あいつはすごく強いのだ。」と言いました。

 すると、ダビデは「大丈夫です。ぼくは、羊のためにライオンと熊と戦いましたが、いつも神様が助けてくださいました。神様がゴリアトと戦っても必ずぼくを守ってくださいます。」と言いました。

 サウル王様は、ダビデが神様を信じて、少しも恐がらないので、戦わせることにしました。ダビデは武器を持っていなかったので、サウル王様のよろいやかぶとを渡しました。でも、大きすぎて思うように動けません。

「王様、ぼくはこういうものには慣れていないので、いりません。」と言って断りました。

 そして、いつものように、杖を持って、腰袋に5つのなめらかな石を入れて、堂々とゴリアトのところに行ったのです。

 ゴリアトは、小さなダビデを見ると、見下ろして言いました。

「ワッハハ、お前のようなちびが、このおれ様と戦おうというのか。杖なんか持って何のまねだ。おれは犬じゃないぞ。お前なんか一握りでやっつけてやる。」

 すると、ダビデは、45節

「お前は剣や槍や投げ槍でわたしに向かって来るが、わたしはお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、万軍の主の名によってお前に立ち向かう。」

①表③裏⑤石

  そう言うと、ダビデはすごい勢いで走り出し、袋から石を取り出して、石投げにはめて、ビュン、ビュンと回し始めました。そして、「え~い。」と石を投げると、その石は、「バシッ」とゴリアトのひたいに当たりました。

すると「う~っ」とうなり声がして、あの大きなゴリアトがドシーンと倒れました。

 ペリシテ軍は、びっくりして、悲鳴をあげて逃げていきました。このようにして、神様はダビデと共にいて下さり、イスラエルに勝利を与えてくださったのです。

 この話を通して、3つのことをお話をしたいと思います。

 

(1)「驚くべき御業」それは、神様が共にいてくださること

45節でダビデが、ゴリアトと戦ったとき、

「お前は剣や槍や投げ槍でわたしに向かって来るが、わたしはお前が挑戦したイスラエルの戦列の神、万軍の主の名によってお前に立ち向かう。」と言いました。

 神様が共にいて下さったので、羊飼いをしているときに、ライオンや熊をやっつけることが出来たのです。そして、あのペリシテ軍の大男ゴリアトも倒すことが出来たのです。

 去年新会堂の土地と建物が与えられました。私たちの教会には、お金持ちの人はいません。人数もそんなにたくさんいるわけではありません。けれども、あの土地建物を与えてくださったときに、神様が御言葉を与えてくださったのです。

ネヘミヤ4:14

「角笛の音を聞いたら、わたしたちのもとに集まれ。わたしたちの神はわたしたちのために戦ってくださる。」

 ここに、「わたしたちの神はわたしたちのために戦ってくださる。」とあります。ダビデがゴリアトと戦ったとき、神様も共にいて戦ってくださいました。それと同じように、神様は私たちと共にいてくださるお方です。私たちが、どんなに弱く小さくても、神様が共にいて下さったらどうですか?勝利は約束されています。

 この御言葉通り、去年も、不思議なように、良い助け手が与えられ、必要が満たされてきました。そして、何よりも多くの方々の祈りと支えがあることを知らされてきました。

 2017年という新しい年が始まりましたが、この神様と共に歩むなら、どんな敵や試練が襲ってきても大丈夫です。ダビデが巨人ゴリアトを倒したように、私たちには必ず勝利が約束されているのです。

 

(2)「驚くべき御業」への感謝

 詩編9:2をご覧下さい。

「わたしは心を尽くして主に感謝をささげ/驚くべき御業をすべて語り伝えよう。」

  イスラエルの民は、ペリシテ軍から苦しめられていました。特にゴリアトが40日間朝と夕方にあらわれて、おどかすので、本当に恐ろしかったと思います。

 けれども、神様は、小さなダビデを用いて、ゴリアトを倒すという「驚くべき御業」をなしてくださいました。神様は、苦しみを感謝に変えてくださるお方です。

 「驚くべき御業」を経験したダビデは、心を尽くして主に感謝をささげました。神様は、私たちとも共にいてくださいます。そして、今年、どんな苦しみや悲しみが起こったとしても、神様は必ずそれを良いことに変えて、驚くべき御業を見せてくださるお方です。その時に、ただ、「神様はすばらしい。」と神様に心を尽くして感謝をささげるのです。そうするならば神様は、喜んでくださり、さらに大きな祝福を与えてくださいます。

 昔、ラビ・アキバという人が、ロバとおんどりとランプを持って旅をしていました。

日がとっぷりと暮れたので、近くの村へ行って泊めてもらおうとしました。

 ところが村の人たちは、冷たい人ばかりで、泊めてくれないばかりか村を追い出されてしまいました。しかたなく、森の中で腰を下ろすことになりました。その時アキバは、

「ああ、なさけないこと、つらいこと。でも神様は良いことをしてくださるにちがいない」と言いました。

 さらにランプに火をつけて本を読もうとすると、急に風がビューと吹いて来て、火は消えてしまいました。

「ああ、なさけないこと、つらいこと。本を読もうと思ったのに火が消えてしまった。でも神様は良いことをしてくださるにちがいない」

 やがて、地面に横になって寝ていると、突然恐ろしいオオカミが襲って来て、おんどりを殺してしまいました。

「ああ、なさけないこと、つらいこと。おんどりが殺されてしまった。でも神様は良いことをしてくださるにちがいない」

 またウトウトしていると、今度はライオンのうなり声がして、ロバに襲いかかり、ロバを殺してしまいました。アキバは、からだがすくんでしまいました。

「ああ、なさけないこと、つらいこと。でも神様は良いことをしてくださるにちがいない」

 そして「ランプも消えた、おんどりも、ロバも殺されてしまった。でも神様は良いことをしてくださるにちがいない」と言いました。

 次の日のことです。アキバは朝早く起きて村へ行ってみて、驚きました。

夜中に強盗が襲って来て、村の人々はみんな殺され、家畜もお金も奪われていたのです。

 アキバは「神様、ありがとうございます。もし、この村に泊まっていたら、私も殺されていたに違いありません。もし、ランプが消えなかったら、火を目当てに、強盗がやってきたでしょう。もし、おんどりが生きていたら、泣き声を聞きつけて、強盗がやってきたことでしょう。また、もし、ロバが生きていたらロバの声を頼りに強盗たちはやってきて、私を殺していったことでしょう。ああ、神様は、良いことをしてくださいました」と心からの感謝をささげたのです。

 今年も、私たちにはその時には分からない「ああ、なさけない、つらいこと」と思うようなことが起こるかも知れません。しかし、神様は、私たちを愛してくださり、一番良いことをしてくださるお方です。そのお方を心から信頼して、どんなことも感謝して、素晴らしい一年を過ごさせていただきましょう。

 神様は、いつも感謝し忠実に行う人に、さらに大きな祝福のを贈り物をしてくださるのです。「心を尽くして主に感謝をささげる」一年を過ごしましょう。

 

(2)「驚くべき御業」をすべて語り伝えること

 詩編9:2をご覧下さい。

「わたしは心を尽くして主に感謝をささげ/驚くべき御業をすべて語り伝えよう。」

 それでは、神様が与えてくださる一番「驚くべき御業」とは、何でしょうか。

 ダビデがゴリアトを倒したことも神様の「驚くべき御業」でした。

 そして、私たちに新会堂が与えられるということも「驚くべき御業」です。でも、忘れてならないのは一番「驚くべき御業」とは、イエス・キリストを信じて救われることだという事です。この恵み以上に「驚くべき御業」はありません。私たちは、その救いの恵みをいただいているのです。その「驚くべき御業」を「すべて語り伝え」ましょう。

  先程、みなさんと一緒に「驚くばかりの」という曲を賛美しました。

 この曲は、ジョン・ニュートン(1725~1807)が、神様への心からの感謝を歌った曲です。

 彼は、信仰深いやさしい母に育てられました。ところが、その良い導き手であった母が7歳の時に亡くなってしまったのです。それは、彼にとって本当に悲しいつらい出来事でした。そして追い打ちをかけるように、学校では11歳の時にいじめにあい、学校を止めて、船乗りになりました。

 彼はそれから悪の道に走り、生活は荒れ果てて、アフリカの奴隷を売る商人の元で働くようになってしまったのです。彼は、気に入らないことがあると、肉がされるまでむちを打つので、奴隷たちから恐れられていました。

 ところが、ある日、ジョン・ニュートンにとって、大変なことが起きました。

 彼が、奴隷船に乗って、アフリカからイギリスに帰ろうとして時です。その航海のある晩、船は暴風雨に巻き込まれ、船の中に水が入り、沈むばかりになりました。

 その時です。彼は、生まれて初めて「神様助けて下さい」と祈ったのです。その祈りを神様は聞いて下さり、他の船員たちと懸命に水を汲みだして助かったのです。

 彼は、嵐が静まった後で、母の形見の聖書を開きました。その聖書を読み進めると、そこに慰めに満ちた言葉が書かれていました。「子よ。あなたの罪は許された。」

 その御言葉を読んだ時に、彼は今まで犯した罪を悔い改めました。そして、イエス・キリストを救い主と信じたのです。

 その時の、恵みを彼は、後であらわしたのがこの「驚くばかりの恵み」という曲です。 これは、英語では「アメージング・グレース」と訳されていますが、これは、「想像も出来ないほど驚嘆すべき恵み」という意味です。ある牧師は、このことを「びっくり仰天するような恵み」と言われました。

 そのような恵みに生かされた時、彼の心の中は感謝に溢れてこの「驚くばかりの恵み」という曲が出来、全世界の人々に歌われるようになったのです。

 ジョン・ニュートンに「驚くばかりの恵み」を与えられた後、伝道者としてその「驚くばかりの恵み」を多くの人に伝えました。そして、ジョン・ニュートンに与えられた「驚くばかりの恵み」は私たちをも与えられているのです。

 この詩編を書いた作者ダビデは、

 「わたしは心を尽くして主に感謝をささげ/驚くべき御業をすべて語り伝えよう。」と言っています。私たちも、「驚くべき御業」によって救われました。この恵みを覚えて、心を尽くして主に感謝をささげ、この「驚くべき御業をすべて語り伝えよう。」と、2017年という新しい年、今日このところから遣わされていきましょう。

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Illustration by c-awase

 

Q1.教会見学に行きたいけど、行ってもいいですか?

A1.どうぞいらしてください。ぜひいらっしゃる前にお電話を下さい。おいしいお茶を用意してお待ちしてますよ。

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Q2.教会でお金は払わなくていいの?献金ていうお金がいるんじゃないの?


A2.献金はわたしたちが神様に対して自由意志で出すものです。南部教会でも、礼拝、祈祷会、いろいろな会で献金の時間があります。でも出したくない時は、献金係りが来ても何も出さなくていいんですよ。

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Q3.教会に行くとクリスチャンになるようにって無理やり勧誘されない?

A3.無理やり勧誘はしません。でも私たちはクリスチャンで、その幸せを十分感じていますから神様のお話をしたり、聖書を一緒に読みたいと思っています。

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Q4一度教会に行ってみたいけど、一番教会に行きやすい時っていつでしょう?

A4.日曜礼拝が一番人も多いし、教会というものをよくわかっていただけるような気がします。ぜひ一度礼拝においで下さい。毎週日曜日10時15分からです。

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Q5.教会って毎日やってるの?

A5.教会によって違いますが、南部教会は月曜日は基本的にお休みです。その他の日は、プレイズタイム、祈祷会などいろいろな会があります。気楽にぜひ一度おいで下さい。

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Q6.前に教会に行ったら「あなたは罪人です」って言われてむかついた。私何も今まで悪いことしてないのに。何でそんなこと言われなくちゃいけないの?

A6.いきなりそんなことを言われて不快に感じられたお気持ちよくわかります。教会で「罪人」というのは「神様から離れてしまった人」「神様を知らない人」のことを言うんですね。
私たちが普通使う、犯罪を犯したとか、そういう意味ではないのです。

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Q7.教会にはどんな人が行ってるの?何才から行っていいの?

A7.イエス様を信じる人、また信じていきたいなと思っている人が教会に来ています。イエス様を信じない人もぜひいらしてください。南部教会には今0才の赤ちゃんから、85才の教会員がいます。もし足の悪いお年寄りの方がいらしたらお迎えに行くことも考えます。狭い玄関ですが車椅子の方も入れますよ!

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Q8.私は仏教徒ですが、教会に行ってもバチがあたりませんか?

A8.イエス様はバチをあてる神様ではありませんから安心しておいで下さい。

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Q9.教会にはどんな格好で行けばいいですか?

A9.どんな格好でも大丈夫ですよ。神様はあなたのありのままを受け入れ愛してくださいます。

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Q10.教会に行ってみて、つまらなかったら途中で帰ることができますか?ドアがロックされていたりしませんか?

A10.大丈夫です。ドアはいつも開いています。